クリティカルケア看護学専攻分野(修士・博士後期課程)

専攻分野の紹介

<修士課程>

どのような病気であっても、重症期や急性憎悪期を経験する患者は多く、そのような時期には集中治療のみならず、ヒューマニスティックなケアを必要とします。本クリティカルケア看護学分野では、救命救急センターや集中治療室に限定せず、クリティカルケアを要する状況に置かれた患者に対する看護実践能力の向上を目指した教育および研究に取り組んでいます。
本クリティカルケア看護学分野は、平成16年度に開講し、本学看護学研究科の中では比較的新しい分野です。しかし、過去7年の間で12名の修了生を送り出し、そのうち3名が急性・重症患者看護専門看護師(CNS)として活動しています。また、平成23年度からは、これまでのCNSコースに加えて、論文コースも設けました。
より専門性の高いクリティカルケア看護の実践あるいは研究を目指して、大学院で学びたいと思う、やる気溢れる方をお待ちしています。

<博士後期課程>

クリティカルケア看護学領域における研究者として自立して研究活動を行うのに必要な高度の研究能力および基礎となる豊かな学識を養うことを目指した教育および研究に取り組んでいます。主に、クリティカルケア看護領域における臨床実践に関する研究、患者や家族の看護診断・看護成果・看護介入に関する研究、看護ケアの評価研究などを行っていますが、大学院生個々の研究課題に合わせた研究指導をしています。
本クリティカルケア看護学分野では、これまでに3名の博士後期課程修了者を輩出しており、それぞれ大学教員として活躍しています。クリティカルケア看護領域における研究者を目指して精力的に取り組める方をお待ちしています。

構成メンバー

修士課程
教授 黒田 裕子
准教授 福田 和明
大学院生 6名
博士後期課程
教授 黒田 裕子
大学院生 2名

主な活動

主催・共催している研究プログラム・実践活動など

学会活動
黒田裕子:
日本クリティカルケア看護学会・理事長
日本看護研究学会・副理事長
日本看護診断学会・理事および研究推進委員長
日本赤十字看護学会・理事および編集委員長
日本救急看護学会・評議員および編集委員
研究活動
黒田裕子
「わが国における看護支援システムの評価に関する研究」
「クリティカルケア領域の3〜5年看護師の医学的な臨床判断に伴うジレンマの探究」

定例研究会や勉強会の内容・スケジュールなど

◇看護診断研究会

黒田を代表とする研究会で、看護診断に関心のある臨床家や研究者が集まり、事例検討や中範囲理論の学習など看護診断に関する勉強会を行っています。偶数月に定例会を開催しています。

今までに指導した主な学位論文・卒業研究のテーマ

黒田 裕子
  • 「集中治療室看護師のせん妄ケアの探求 -看護師の葛藤を導く曖昧なせん妄判断と手探りのケア-」(平成23年度修士論文)
  • 「重症患者家族のニーズに対する看護師の認知モデルの探索」(平成22年度博士論文)
  • 「在宅移行前における脳卒中患者の家族介護者の介護準備状態に向けた看護支援に関する研究 -家族介護者の介護準備状態の仮説モデルの作成と検証-」(平成21年度博士論文)
  • 「乳がん体験者の術後上肢機能障害に対する主観的認知の実態及びクオリティ・オブ・ライフとの関連 -術後1年までに焦点を当てて-」(平成18年度博士論文)

その他

在学生の声

 私は主に急性期にある方を対象とする臨床で十数年勤務し、今年から看護学研究科に進学しました。基礎教育を受けているとはいえ海外文献との格闘の毎日。なぜ大学院に進学したのか、自分が臨床で明らかにしたいと痛感した経験の数々を振り返り、研究するために日々基礎的知識の獲得に勤しんでおります。

 修士課程1年目は講義と演習に明け暮れるというのが現状です。クリティカルケア看護学では、疾患や病態に関する知識や技法に特化するのではなく、看護の対象となる人を理解するために看護に限らずさまざまな理論を学習します。聞くことすべてが「初耳」な状況の中、今流行のニーチェの言葉「楽しんで学ぶ」ことを、そしてこの恵まれた環境に感謝しています。

 クリティカルケア看護学はCNSのコースもあり、私は論文コースですが、先輩や同期にはこのコースを選択している人もいます。机上で学んだ知識や技法を、実習において臨床の場で体現しさらに深める、それは濃密で大変な過程ではありますが、非常に充実した日々を過ごしています。

(修士課程・論文コース・1年)