老年看護学専攻分野(修士課程)、家族・生涯発達看護学 II 専攻分野(博士課程)

専攻分野の紹介

修士課程

老年看護学専攻分野(修士課程)老年看護学では、老年期を生きる人々がより健康的に生活していくことを支援するための理論および慢性疾患や認知機能障害を持つ高齢者とその家族への看護に必要な専門的な知識・技術を習得し、老年看護分野における実践,研究,教育に携わることのできる人材を育成することをねらいとして、教育・研究活動を行っています。特に、看護実践分野においては、老年看護のスペシャリストを育成するために老人看護専門看護師コースを設け、論文コースに併設しています。本分野は、得意とする研究手法が異なるメンバー構成であることから、学生の様々な研究課題に応じた研究指導が可能です。

博士課程

家族・生涯発達看護学 II は、高齢者の持っている力、特に家族関係や生涯発達という観点を重視した看護実践に寄与する研究に自立して取り組める人材の育成をねらいとして、平成28年度より開設されます。研究指導の中心は、認知症を有する高齢者と家族への看護に関する研究です。

構成メンバー

教授 小山 幸代(修士課程・博士課程)
准教授 綿貫 恵美子(修士課程)
講師 シェザード樽塚 まち子(修士課程)
大学院生 5名

主な活動

※授業科目の概要・シラバスについてはこちらをご覧下さい。

主催・共催している研究プログラム・実践活動など

老年看護学の研究に携わっている教員・大学院生は、北里大学を拠点に保健医療の専門家、ご家族、地域機関の英知を結集し認知症者のより良い生活支援を目指して運営されている『認知症この指とまれミーテイング』のメンバーとして活動しています。

また、当分野の共同研究として、認知症高齢者の生活行動を引き出すコミュニケーションスキルに関する研究に取り組んでいます。

定例研究会や勉強会の内容・スケジュールなど

1か月に1回、ゼミ形式の勉強会を開催しています。大学院生、教員などの研究計画の検討、研究報告、文献講読が主な内容です。

今までに指導した主な学位論文・卒業研究のテーマ

小山 幸代
  • 「慢性心不全を抱える高齢者の入退院を繰り返す過程における体験」(平成27年度修士論文)
  • 「皮膚乾燥のある長期臥床高齢者の角質水分量の実態 -入浴から24時間の変化-」(平成27年度修士論文)
  • 「認知症高齢者の不眠症の症状に対するアロマセラピーの芳香浴の効果」(平成24年度修士論文)
  • 「認知症高齢者に対するElderspeakの実態」(平成25年度卒業研究)
  • 「認知症と共に生きる方の日常生活における意思決定の特徴」 (平成25年度卒業研究)
綿貫 恵美子
  • 「看護の場への患者参加に対する入院患者と病棟看護師双方の認識と関連要因の検討」(平成23年度修士論文)
  • 「『看護師集団凝集性尺度(Japanese version of Group Attitude Scale for Nurse)』の開発、及び病棟における看護師の集団凝集性とその影響要因の検討」(平成21年度修士論文)
  • 「2型糖尿病患者の食事療法の自己管理の困難さと医療者のかかわり -職業を有する患者を中心として-」(平成26年度卒業研究)
  • 「身体拘束を行わない安全な看護実践に関する文献レビュー -一般病院の認知症患者に焦点をあてて-」(平成25年度卒業研究)
  • 「看護学生の乳がんに関する意識調査」(平成22年度卒業研究)
  • 「糖尿病境界型患者の自己管理教育に関する一考察 -患者教育の実施内容とその効果の文献検討-」(平成15年度卒業研究)
  • 「中堅看護師が退職に至るまでの要因と過程を考える -看護師のストレスと対処に関する調査より-」(平成15年度卒業研究)
シェザード樽塚まち子
  • 「失語患者と看護師のコミュニケーション方法と家族への支援」(平成25年度卒業研究)
  • 「活動意欲の低下が認められる認知症高齢者へのコラージュ療法の効果 -認知機能および言動の変化に焦点を当てて-」(平成25年度卒業研究)

その他

修了生の声

私はホリスティックセラピストの資格を活かし、アロマセラピーを看護にも活用したいと思っていました。そこで、アロマセラピーという新しい事を病院で始めるには、エビデンスの確立が必要と考え、研究を計画しました。しかし、病院では様々な困難があり研究を実施することが出来ませんでした。その時に先生方と出会い「エビデンスが検証できれば看護への活用の道も開けるし・・・」などの意見を伺い、当り前だと思っていたことを変えるという斬新な物の見方に衝撃を受け、研究室に飛び込む事を決めました。研究のデザインの仕方や統計が分からなかった私でも、先生方が暖かくご指導して下さるので、楽しく学んでいます。自分の研究したいテーマを活かせる分野が分からない、臨床で役に立たないと言われてしまったという経験のある方は、ぜひ相談して欲しいと思います。

(武田藍、平成25年3月修士課程修了)

臨床での疑問から看護研究によって新たな看護の可能性を探りたい、と本研究科の門をたたきました。北里大学は文献の所蔵も豊富にあり、研究の環境としては非常に恵まれていたように思います。また家族看護という専門分野(旧分野名:成人・老人家族看護学)は大変興味深く、その理念を学んだことにより自身の看護観も影響を受けたように思います。2年間の充実したカリキュラムの元、つたない研究計画を熱心に指導いただき、看護の理想と現実の狭間から看護実践への示唆へと導いてくださった諸先生方にとても感謝しています。
修士課程修了後、私は基礎看護教育の分野で看護に携わるという道を選びました。現在は看護学生の目を通して看護の可能性に新たに気付かされる毎日です。また、大学院生と一緒に家族看護を学び続けられることを嬉しく感じています。

(シェザード樽塚 まち子、平成17年3月修士課程修了)

私が大学院に入学したのは平成19年でした。臨床経験が10年以上になって、今後の自分のことを考えた時に、何年後になるかは分かりませんが「教育」の分野に携われたらいいなと思いました。そこで、しっかりとした研究手法や看護の専門知識を深めるために、母校である北里大学大学院を選びました。
在学中は、国内のみならず各国の文献を読む機会が多く与えられ、英文には大変苦労しましたが、様々な知識が得られ英文読解力も身に付いたことは大きな収穫だったと思います。研究については、成人・老人家族看護学という枠組みを踏まえつつも、私自身が真にやりたい研究課題を先生方に導いて頂き、論文完成まで妥協なくご指導頂けたことは本当に感謝しています。修了後は子育てなどの関係もあって再び臨床に戻りましたが、いつかは看護教育に携われたらと考えています。

(工藤 みき子、平成22年3月修士課程(長期履修)修了)

修士課程の専攻分野

博士後期課程の専攻分野

実践看護学領域

機能看護学領域